すっかり秋めいてきましたね。
夏は寝苦しく、夜にぐっすり眠ることができなかった人も、
いまはゆっくり休むことができるようになったのではないでしょうか。
しかし、なかなか寝付けないなどの不眠を訴える人も多く、
日本人の4、5人に1人は朝になっても「寝足りない」と感じる人がいるそうです。
では、日本人が平均してどれくらい睡眠時間をとっているのでしょうか。
平日の平均睡眠時間をNHKが行っている国民生活時間調査より、1995年と2005年を比較すると、
20代女性 ‘95年 7時間20分 → ‘05年7時間23分
30代女性 ‘95年 7時間06分 → ‘05年7時間03分
40代女性 ‘95年 6時間53分 → ‘05年6時間43分
50代女性 ‘95年 7時間01分 → ‘05年6時間51分
60代女性 ‘95年 7時間33分 → ‘05年7時間16分
このように、ほとんどの年代において10年前より睡眠時間が短くなっています。
そして、40代の女性が最も短いことが分かります。
睡眠不足や睡眠障害等の睡眠の問題は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、
適切な判断力を鈍らせるなど、生活の質に大きく影響します。
さらに私たちにとって興味深いことがあります。
それは「睡眠不足が体重増加を招く」といった研究結果が相次いで発表されていることです。
そのなかの1つである、ケースウェスタンリザーブ大学のPatelらの研究によると、
アメリカの女性看護師6万8,183人を1986年から2002年まで追跡調査をしたところ、
16年の間に15kg以上体重が増加した人は、7時間睡眠のグループと比べて、
5時間以下のグループでは1.28倍、6時間のグループでは1.11倍多かったそうです。
では睡眠をしっかりとるためにはどうすればいいのでしょうか。
厚生労働省は2003年「健康づくりのための睡眠指針~快適な睡眠のための7箇条~」を発表しました。
(1)快適な睡眠でいきいき健康生活
・快適な睡眠で、疲労回復・ストレス解消・事故防止
・睡眠に問題があると、高血圧、心臓病、脳卒中など生活習慣病のリスクが上昇
・快適な睡眠をもたらす生活習慣
~定期的な運動習慣は熟睡をもたらす
~朝食は心と体のめざめに重要、夜食はごく軽く
(2)睡眠は人それぞれ、日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター
・自分にあった睡眠時間があり、8時間にこだわらない
・寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
・年齢を重ねると睡眠時間は短くなるのが普通
(3)快適な睡眠は、自ら創り出す
・夕食後のカフェイン摂取は寝付きを悪くする
・「睡眠薬代わりの寝酒」は、睡眠の質を悪くする
・不快な音や光を防ぐ環境づくり、自分にあった寝具の工夫
(4)眠る前に自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭をさえさせる
・軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラックス
・自然に眠たくなってから寝床に就く、眠ろうと意気込むとかえって逆効果
・ぬるめの入浴で寝付き良く
(5)目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン
・同じ時刻に毎日起床
・早起きが早寝に通じる
・休日に遅くまで寝床で過ごすと、翌日の朝がつらくなる
(6)午後の眠気をやりすごす
・短い昼寝でリフレッシュ、昼寝をするなら午後3時前の20~30分
・夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
・長い昼寝はかえってぼんやりのもと
(7)睡眠障害は、専門家に相談
・睡眠障害は、「体や心の病気」のサインのことがある
・寝付けない、熟睡感がない、充分眠っても日中の眠気が強い時は要注意
・睡眠中の激しいいびき、足のむずむず感、歯ぎしりも要注意
ダイエットをはじめると、まず食事量を減らすことから取り組む人が多いのですが、
食事というのは生活のなかの一部です。その一部分だけをとらえるのではなく、
生活全般をみつめ、ウィークポイントをピックアップし、それを改善していかないと、
根本的な解決は得られにくいものです。
あなたは睡眠をしっかりとっていますか?

