今年の夏は異常なくらいの暑さが続きましたね。
この暑さが影響して救急搬送される方のニュースが、連日のように報道されました。
そのなかで、ある市の市長を中心に、「7人のメタボ侍、内臓脂肪を斬(き)る」と銘打ち、
メタボリックシンドローム解消のため減量に取り組んでいましたが、おひとりの方が
朝のジョギング中に倒れてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまったそうです。
大変、痛ましいことです。
この亡くなられた方は、大変真面目でいらしたそうで、なんとか体重を落とすために、
必死に取り組んでいらしたのでしょう。
みなさんのなかにも、スリムになりたいという気持ちから、一生懸命汗をかいて
運動などをしている方がいらっしゃるのでは。
しかし、単に体重の数値だけを見ていては、非常に危険なことにもなりかねません。
私たちの目指す「痩せる」というのは、単に体重を減らすことではなく、余分な脂肪を減らすこと。
高温時において激しい運動をすると、1時間で1リットル以上の汗が出ることがあります。
ということは体重が1kg以上減少することにもなります。
汗をたくさんかいて体重が落ちたとしても、それは見かけのうえでのこと。
あるべき水分が身体の中から抜けただけなので、水分を補給すれば、また元に戻るものです。
体重の減少が水分に影響されているのかを判断するには、
体重と体脂肪率の変化をみていくことが大切です。
まず、激しい運動の前後には、体重測定を行いましょう。
そこで、体重が2%以上落ちていたら、それは危険のサイン。
50kgの方が1kg以上落ちていたら、水分補給が十分行えていない証拠です。
体脂肪1kg=約7000kcal。
もし体脂肪1kg以上落とすには、ジョギング(120m/分)で連続20時間以上走らないとできないもの。
いくら激しい運動をしても、運動前後で体脂肪を1kg以上落とすことは困難なことなのです。
つまり、身体から落ちた体重は、そのほとんどが水分の減少によるものと考えられるのです。
また、毎日の体重・体脂肪率の計測推移もご注意ください。
家庭用の体組成計は身体に微弱な電気を流し、その抵抗性を、あらかじめ組み込まれた
計算式に入れ、体脂肪率が算出されます。この電流を通すときに影響があるのが体内の水分量です。
水分は身体の脂肪部分より、筋肉に多くあります。
脂肪は電流をほとんど通さないのに対し、筋肉は電流を通しやすいのです。
たくさん汗をかいて、水分を十分に補給しないままでいると、
1日で体重の数値がガクンと落ちるでしょう。
しかし、体内の水分が少なくなると、電流が通りにくくなるため、
脂肪の割合が増えたと算出されてしまいます。
つまり、体重がガクンと落ちて、体脂肪率がアップしたとき、それは水分の減少を表しているのです。
このような体重減少は、この時期大変危険なものになりかねません。
必ず、こまめに水分補給を行いながら、無理をしないように運動に取り組みましょう。
水分補給方法につきましては、キリンMCダノンウォーターズさんのホームページにわかりやすく
載っていますので、そちらをご覧いただければと思います。
また、運動だけではなく、暑い台所でたくさん汗をかきながら料理をするときや、
半身浴などお風呂で汗をたくさんかくときにも、同じことが言えます。
水分補給を忘れないように。
※体内の水分に関してコラム「昨日の体重、今日の体重」 「短期間に体重が減少するダイエットのからくり」
も参考にご覧ください。

