手作りしたいのは山々だけど 時間がなくてなかなかできないわ・・・。
このような声は、よく聞かれます。
現在の日本では、飲食店はもちろん惣菜を扱っているお店がたくさんあり、
作ることがなくても食事はできるといった環境になっています。
これはある小学校の栄養士さんに伺った話ですが、
子供達の中には自宅に包丁もまな板もない家庭があるとのこと。
また、別の家庭では
「うちの子は小学校にあがるまでに、ひとりでラーメン屋さんへ行き、
注文できるよう躾ていますから大丈夫です。」とお母さま。
これもある幼稚園の栄養士さんに伺った話。
「朝ご飯、食べてきましたか?」とその栄養士さんが園児へ聞いたところ、
園児はみんな手をあげたそうです。
そこで、園児ひとりひとりに何を食べたか質問。
栄養士「ハイ、○○ちゃんは?」
園児1「ごはんとお魚」 (栄養士の心の声:うん、いいカンジね)
栄養士「じゃあ、○○ちゃんは?」
園児2「ケーキ!」 (えっ、なんで朝から? 前の日の残り?)
栄養士「あっそう・・・じゃあ、○○ちゃんは?」
園児3「ガム!」 (マジっ??? 絶句!)
大人だけではなく子供を取り巻く食環境も、大きく様変わりをしているようです。
たしかに外食や中食(惣菜や弁当など買って家庭で食べるような食品)を食べることは
なにも問題はありません。しかし、その選び方がポイントとなります。
では選ぶときの基準はどうでしょう。
料理の作り方や食材や栄養に関する正しい知識が根底になければ
単に自分の嗜好だけに偏ってしまうのではないでしょうか。
2月に、独立行政法人国民生活センターから次のような調査報告がありました。
「中食(惣菜)のフライ40銘柄(コロッケ17銘柄、ロースかつ11銘柄、ヒレかつ7銘柄、エビフライ5銘柄)について、脂質の量、質を中心に、揚げ油の酸化などについてもテストし、手作りのフライとの違いや、利用する上での注意点を調べた。」とのこと。
結果として、
・中食(惣菜)フライ1食分(ロースかつ1枚又はコロッケ2個)食べると、多いものでは脂質の1日の摂取目安を摂ってしまうものもあった。
・手作りに比べ衣の率が高く、その結果、脂質も多く摂ってしまう。摂取する脂質の約7割は衣に吸収された油であった。
・手作りに比べ、食塩が多く含まれる傾向にあった。
・一部で、店舗や日によっては揚げ油が酸化していたものがみられた。
この結果からやはり皆さんが気になるのは、衣が多いために脂質の量が増えてしまうこと、
つまりカロリーが高くなってしまうことではないでしょうか。
冷凍食品にはJAS規格によって衣の率の上限が定められているのですが、お店で作ったものにはとくに規程がないのです。そのため、この調査に用いたコロッケとエビフライでは、JAS規格の量を超えるものが半数以上見られたそうです。
「中身は小さくても、衣で大きくし、見栄えをよくすれば売れる」 ということでしょうか。
フライをした直後、キッチンペーパーなどに乗せると、油がじわーっと広がります。
揚げ物が終わったあとの鍋を見ると、油が少なくなっています。
自分で作ったことがあれば、どれだけ多くの油をフライが吸っているのか、よく分かると思います。
そして食材を購入していれば、値段が分かります。
売られているフライを見て「この値段で、この大きさはなんでだろう?」と疑問もわくでしょう。
選ぶ基準が身についていなければ、ちゃんとしたものは選べないでしょう。
基準の根底となる、 「料理を知る、食材を知る、栄養を知る」 これを身につけないと、
いまの日本において健康的な食生活を営むには、不自由が生じてしまうかもしれませんね。
リエータカフェのメンバーには、多くのお母さんがいらっしゃいます。
どうですか、週末あたりお子さんと一緒に、コロッケや餃子や焼売など手作りしては。
たくさんできたら、冷凍でストックを。手作りならカロリーダウンのひと工夫もできますよね。

